70坪の敷地に里山の風景を再現したA様邸のお庭。北側に小高く傾斜をつけ、落葉しない果樹を中心とした木々の間に流れる枯れ川の前には、囲炉裏を備えた素敵な四阿（あずまや）があります。まさしく今回のテーマにぴったり。里山の風景を眺めながら、囲炉裏を囲んで美味しいお鍋で暖まるって、なんだか素敵ですね。

こちらのお庭では、みかん、カボス、柿、柚子を楽しんでおられます。これからは庭の畑でトマトやきゅうりも育てる予定。 花や実もそれなりに美しく、しかもおいしく食べられる果樹は、季節の移り変わりを楽しむ上で庭の楽しみを２倍にも３倍にも広げてくれます。本格的な果樹栽培となると大変ですが、ブルーベリーやラズベリー、イチジクや柑橘類などは鉢植えでOKなので、気軽に始められます。果樹の植え付けは冬。家族で楽しむ果樹園なんて素敵ですね。

暖かい部屋から庭を眺めてみると、夏の間勢いよく茂っていた木も枝だけの姿。しかしよく見てみると、枯れているように見えてもその枝には堅い芽が育っています。 霜が降りた朝はなんだか幻想的です。まるで庭全体が銀色に化粧したかのよう。雪の日は景色が一変します。なんだか嬉しくて歩き回ってしまいますよね。（植物には注意が必要ですが）。風のない暖かい日、ふと梅の香りを嗅ぐと、もう春の訪れも間近です。冬の中に隠れた春を探すのも楽しいですね。色鮮やかな花たちは少ないけれど、冬の庭を楽しんでみましょう。